ラベルマーケッターブログ[ 商品の顔 ]

創業74年、地方の老舗ラベル印刷会社のマーケティング責任者のブログです。おそらく日本一のシールラベルアイテムを取扱い、
デザイン企画からISOに準拠した設計、印刷を一貫して行う企業からの専門情報と、ラベル、パッケージデザイン活用のノウハウ情報をお届けしたいと思います。
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ネット上から仕事を得る方法


もしこのブログをグラフィックデザイナーの方がお読みでしたら、
ちょっと耳寄りな情報かもしれません。

そして新たに新規のお客さんを見つけたいと思っているとしたら、
ちょうど最適な情報になると思います。

さらに、あなたが自分のホームページがまだ無くて、作る必要は
感じていても時間がなくて手をつけていらっしゃらないのなら、
増々ピッタリの情報になると思います。

何故なら、無料であなたのデザインを掲載するホームページを
作成し、そのページをあなたに代わって見込み客に知らせる
サービスをご提供しようというのですから、、、、、。

興味を持たれた方は、下のURLをクリックして、その情報を
お確かめください。


グラフィックデザイナーで仕事を求めていらっしゃる方へ
本当はもっと詳しくお伝えしたいのですが
本当はお客さまから今こんなご注文をいただいて、
デザインも新商品発売に合わせてこんな工夫をしているとかの
生の情報をお伝えしたいところですが、それはできません。


守秘義務があるからです。


ここが我々のような印刷業や受注型の業種の泣き所です。
せっかく申し分のない印刷ができても見せること(広告すること)が
できません。といっても、個別に影響がない範囲では可能です。


先週、そのようなラベル印刷の事例がありました。お客さまは当地金沢の
ハムメーカーで、ラベルについては実にこだわりを持たれています。

皆さまは、金沢という土地柄と金(きん)との関係が深いのをご存じでした
でしょうか?


全国の金箔消費の90パーセント以上が金沢にある金箔製造業で生産されている
のです。日本酒に金箔が入っているのを見かけたことがあるかもしれません。


同じ金色でも青金、赤金があり、光沢のある金とツヤ消しの金があります。
弊社の印刷でいうとインキの金と金箔(ホットスタンプ)の金があり、
もちろん金箔が圧倒的に高級感があります。


そのお客さまは、金箔の色目がハムの色と合うかどうかをとても気にして
おられました。また金箔の上に文字を表示したいという要望があり、
通常は文字部分を抜いた箔版を作って箔押しするのですが、そうすると
文字の形の一部がうまってしまう恐れがあります。


それを解決するのに、金箔の上に透明フィルムをラミネートし、
その上にシルク印刷で文字を印刷したのです。


印刷品質はOKをいただきました。価格は何と5割アップとなりましたが、
お客さまは満足されました。


守秘義務があるといいながら、ここまでお伝えしてしまいました。
もしあなたさまがハム業界の方をご存じだとしてもお話しされないで下さい。
(これは冗談ですが)
アイデアのクロージング
もしあなたがミーティングや会議の進行役となったことが
おありでしたら、最後の締めをどうするか、どのようにまとめるかに
苦心されたことがあると思います。


アイデア会議や企画会議の時、メンバーの集中力を切らさずに、適切な
ジャッジをして納得のいくまとめをするのは、とても骨の折れる作業
だと思います。


デザインをお客さまに提出してそれで終わりなら、その苦労を味わわず
に済むでしょう。


でもラベルの受注が決まるかどうかの決定的な場面というのは、
どのデザインが採用されるかにかかっており、それをお客さまに任せて
しまうだけでは採用率を上げることにはなりません。


今日このブログでお伝えしたいのは、ラベルのアイデアが複数以上ある
中でどうやって1つを採用するかといった、きわめてデリケートで
企業秘密に属する(?)ことがらです。


ここに3つのリンゴがあり、それぞれにシールが貼られてあるとします。
Aは「風味絶佳」、Bは「青森産ふじ」、Cは「奇跡のリンゴ」とそれぞれ
表示されています。


Aは単に目印にシールを貼ってあるというカンジ、Bは産地、品種を示して
情報を与えている。Cは、ストーリーを感じさせて何だろうと興味を持たせている。


皆さんは、ほとんどの人がCを買うと思いませんか?
Bでも買う人はいると思いますが、今では当たり前で何の反応も期待でき
ません。

このような場合、アイデアはCとなって即、まとまります。


では、C案の中でもアイデアが3つあるような以下の場合はどうでしょうか?
A. 奇跡の製法  B. 奇跡の甘さ  C. 奇跡の瑞々しさ

この場合は意見がおそらく分かれると思います。でもどれかに決めなければ
先に進めません。


あなたならどれを選択されるでしょうか?


多数決でしょうか? 社長に一任するでしょうか? それとも消費者に
モニタリングするでしょうか?


私ならAを選びます。一番ウソがないカンジがするからです。
消費者がリンゴを選ぶ時に5分も10分もかけません。ということは
一瞬の心理が選択を左右するということです。


顧客の心理の側に立って判断すればいいということになります。


実際には、アイデアのクロージングはデザインのクロージング
に進まなければなりません。リンゴのシールの場合はデザイン
スペースが限られますが、商品ラベルになるとデザイン要素は
はるかに多くなります。


「奇跡の製法」を証明する生産者の顔写真とかが信頼性を高める
方法として選択されることになります。


このブログでは、今では良く知られている手法(生産者の顔)
を例としてお話しするしかありませんでしたが、実際には
お客さまとのやりとりの中で、アイデアを決定していくプロセスが
あり、その部分が商品とラベルの付加価値を上げる最も大切なところです。


皆さんには、今日の情報は参考となったでしょうか?


印刷会社をこれから利用されようとしてる方は、このような部分にも
ノウハウのある会社を選択されるといいと思います。

改ざん防止ラベルのご紹介
シールハウスご利用の皆さまへ



新型インフルエンザが終息に向かうと思っていたら、世界的にはフェーズ6に
上がり、まさにパンデミックの様相に近づきつつあるということらしいです。

気のゆるみがちになっていたのは、最近報道が少なくなっていたからなのか
と思った次第です。

皆さまの地域ではいかがでしょうか?
弊社社員の子供で熱が出たら、やはり保健所へ連絡してくれと言われたそう
です。

さて、今日は少し変わったシールをご紹介したいと思います。

昨年、シールに関して偽装表示でニュースになったことがありました。
たしか、中国産のうなぎを国産と表示した事件だったと記憶していますが、
有名和菓子店が賞味期限の表示を偽った事件もありました。

食の安全、安心が脅かされるあってはならない事件でしたが、それだけ人々
の関心が商品の信頼性に向けられているということでもあると思います。


そこで皆さんに「改ざん防止シール」というのをご紹介したいと思います。
シールをめくると「VOID」「開封済」と表示が現れるもので、一旦はがすと
貼ることはできません。

このシールを貼ることによって商品パッケージの信頼性が高まり、商品価値
も上がることになると思います。

●シールハウス「素材ページ」参照
→ http://www.kanazawaseal.co.jp/productlist/index.htm#sozai


このラベルは、CDケースなどに貼られることが多いのですが、食品や化粧
品、医薬品関係でも利用されてもいいと思われるのですが、弊社にはあまり
問い合せがありません。

例えば、店頭に置かれた化粧品容器のキャップ部分に普通のシールよりは改
ざん防止シールの方が安心感を与えると思うのですが、いかがでしょうか?


皆さんの業界や商品でも、このシールの使い道を一度考えられてはいかがで
しょうか?

シールラベルには、通常の印刷物にはない面白い使い道があります。
これから少しずつお伝えできたらと思っておりますので、お楽しみに。
真面目なだけでは売上は伸びない
このブログをお読みの皆さま

先週1週間をどのように過ごされたでしょうか?
何かとっておきのすばらしいことが実現した、ということは
ありませんでしたか?

あるいは突然のアクシデントで対応に追われてしまったでしょうか?

ニュースで気になったのは、山口県のホテルでの一酸化炭素の事故でした。
改めて無色無臭の一酸化炭素が恐いものだということでした。

あの事故では実は印刷業界に関係するカメラマンの方が亡くなられて
います。アルバム専門に製作印刷を請け負っている会社のスタッフの方
だということでした。


さて、今日は弊社のお客さまであるS社さまの話題でお伝えしていきたい
と思います。皆さまは、蟹工船という小説が映画化されて
最近封切りになるのをご存じでしたでしょうか?


実はこの映画に使われているカニ缶はS社が提供したものだそうで、
この映画の監督がコンビニで「大人のカニカマ」を見つけて「採用」
したそうです。


もうお分かりかと思いますが、S社というのはカニのコピー商品の
かに風味かまぼこを製造する会社で、弊社のお得意様でもあります。


そして弊社には「大人のカニカマ」ラベルの受注を他社に奪われた苦い
経験があります。「大人のカニカマ」ラベルはこちら ↓

http://www.sugiyo.co.jp/products/archives/cat-297/cat-307/

を見て分かるように漁師のイラストが全面に出ています。


皆さまさまはどう感じられましたか?
実はこの感覚はS社の社長さまの好みでということで、真面目なデザイン
ばかりを提供してきた弊社は、そのセンスを受け止めることができません
でした。


「子供にはわかんないだろうな」というキャッチまで入った、とんがった
キャラクターは、蟹工船という話題もあってS社の新たな顔となる商品に
なりつつあります。


今日お伝えしたかったことは、弊社がお客さまのニーズを真面目に
考えてしまって、何を望んでいるか気持ちまで感じられずにチャンスを
逃してしまったということです。


皆さまはそのような経験はありませんか?
自分が考えている枠組みが知らず知らずのうちにお客さまの感覚とずれて
しまっていたということはないでしょうか?


要はお客さまとのつながりをいつも気にしていて、どうしたらもっと
深く親密に、また楽しくつながるか、そのチャンスをどう生かすかが大切
ということですね。


印刷業の人はみんな真面目と言われます。それはいいことのように思われ
ますが、でもそれだけではマンネリになり、新たな売上(チャンス)を
もたらすことはできません。


今日はこの辺にしておきます。このブログでのご意見、ご感想をお寄せ
ください。
メーカーが通販を始める方法
現在不況のどん底といわれていますが、食品業界、医薬品業界については、
極端な落ち込みはないようです。

食品メーカーの一部では、市場の低価格圧力に対する対策として新たな
販促用のラベル需要が発生しています。

弊社の状況についてはこれぐらいにして、今日は食品メーカーが新商品を
開発し販路を開拓した事例をご紹介したいと思います。


福井県永平寺町にあるF社は、永平寺に相応しいそばを商品開発し、首都圏
への販促をある手法を使って、簡単に開拓できたというお話です。

福井県は「越前そば」が有名で全国の郵パック取扱いで「越前そば」が
常に上位ランクされているほどです。

そこでF社は会社が永平寺町にあることから「永平寺そば」とネーミングし、
都会のふる里懐古ニーズを満たすことをねらって首都圏の居酒屋に直送する
システムを作りました。


どのようにして居酒屋へのルートを開拓したか?


それは何と「手紙」だったのです。直接、手紙をつけてサンプルを配送
したのです。手紙は和紙に毛筆で書いたものをスキャニングして、
印刷しました。

これは大きな成功にはなりませんでしたが、生産量に見合う適量の販売で
確実に利益を生む商品となりました。

この商法は、金沢のS社が大手流通のD社社長に手紙を送って商品を納入
したという話を私がお伝えして、実現したのですが、これはメーカーでも
通販ができるという、ダイレクトマーケティングの手法でもあると思い、
ブログ掲載させていただきました。


「先生」か「リーダー」か?
今日は、デザイナーとお客さまの関係で、少し学んだことが
あってお伝えしたいと思いました。


それは、何かの専門を持っている人がお客さまに対してどういう
スタンスをとればいいかをアドバイスする、ある人のマルマガ
を読んで深く納得したことがあったからです。


それはちょうど、自分がマルマガを書き始めたころに思ったこと
と重なるテーマでした。


ひと言でいうと、「デザイナーは先生ではない」し、「先生は
今の時代に死んでしまった」ということです。


ここで言う先生とは、何かをお客にアドバイスする立場の人全般
ということです。何か専門的な知識を与える職業の人一般という
ことで、そのような人は「リーダー」になるべきと言っていたのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


最近、私自身が私とは違う分野を専門とする、あるデザイナーの人
と会って感じたことがあります。


その人はまずマーケティングからデザインを始めるタイプなのですが、
私にマーケティングの知識がないと思われたのか、一方的に今の商品
トレンド状況について「講釈」を始めました。


それは彼が先生で、私が生徒のようでした。


でもこれって、おかしくないって思ったのでした。
デザイナーは先生という立場ではない。


頼んでもいないのに、トレンドの「講釈」をだまって聞いていて、
これは先生と生徒の関係じゃないかと感じたのでした。


今時一般的なトレンドの話なんで、インターネットで調べればわかるし、
自称日本一報酬の高いコンサタントはネット上に無料でノウハウを公開して
いるほどなのだから、わざわざ会って話を聞く価値がどれほどあるか疑念
が湧いてきたのでした。


それって、もう古いよ!
と思ったのでした。


デザイナーはもう先生の立場に立てるような状況ではなくて、お客様の
課題を背負い込んだうえで、教えるのでなくて、いっしょに解決策を考え
る必要があると思っています。


そして少しだけ前方を歩くチャレンジャーであり、
その経験をもとにお客さまを導くことのできるリーダーであると。

インターネット環境でクオリティの高いデザインが生まれる理由
一昨年の6月から当社デザイン室のホームページの運営がスタートして
おります。当初からホームページを見て、デザインの引合いをいただいて、
ラベルデザインを受注することを目指しておりました。


でも、そんなことができるのか確信があったわけではありません。
自分よりデザインのうまい、クオリティの高い作品を掲載しているデザイ
ナーのホームページが既にネット上にあふれている中で、当社デザイン室に
注文を出してくれるお客さまがいるのか皆目見当がつきませんでした。


ただひとつ自分自身に言い続けていたことがありました。「きっと広い
世の中には、自分にふさわしいお客さまがいらっしゃるはずだ」と。


今の自分のままで、ちょうど自分の身の丈にあった、自分を必要とするお客
さまが必ずいらっしゃるはずだと訳もなく信じていました。


そして、それがちょうど3ヶ月後に実現しました。6月6日にスタートして
9月6日に最初のお客さまが現れました。


90日で結果が出るという、まるでキャッチフレーズに使えそうなことが
偶然にもそのまま事実としておこりました。


初めてのお客さまに私はともかく全力でデザインに取組みました。そして、
これまで味わったことのない不安にも同時に向き合うことになったのです。


次のメールで返事が来なかったら、このまま途切れてしまうのか、、、、
と思うと、本当に気に入ってもらわなければ、お客さまの方から連絡して
くる理由がないと思ったのでした。


ラベルをデザインしたり印刷するところはいくらでもある。この現実に自分
自身がまともに直面し、誰にも助けを求められず、全力を出すしかなかった
のです。


リアルの世界では、まだこの現実はゆるく感じます。営業部があって、
営業マンがいわばこの現実にフィルターをかけているということになるの
かもしれません。


そして、最初のお客さまには満足して私のデザインを受け入れて下さいま
した。印刷の方もご発注いただき、この時の感激は一生忘れないと思います。


インターネット環境でクオリティの高いデザインが生まれる理由、という
のは、以上のことをお伝えすることが目的ではありません。


もっと明確な理由があります。


それは昨年の6月4日の一通のメールからもたらされた現実に起因します。


私は企業内デザイナーの一人として、デザイン実務経験の中で、CI(コーポ
レート・アイデンティティ)という手法に自分の能力の発揮領域を見出して
いました。


私はデザイナーの一人として、ネット上でCIデザインと称して企業ロゴを
20,000円で受注しているサイトがいくつもあることが許せませんでした。


これも偶然なのですが、デザイン室のホームページのコンテンツの中に
CIデザインのページを作っていて、それがコンスタントにアクセスされて
いました。


CI提案書も載せたやたら長いページがどうして毎日読まれ続けるのか
いぶかしく思いながらも、でもこのページを独立させれば、CIデザインで
検索の上位にいけるかもしれないとひらめきました。


大したSEO対策をしたわけでもないのですが、ある日いきなりYAHOO!検索で
1位になっていました。


そこで、かねてからの不満をぶつけ、CIデザインでデザインの本質を空洞化
させているサイト運営者を攻撃し、良心的なデザイナーを擁護する文章を
掲載したのです。


そうして、6月4日にひとりのデザイナーからメールをもらうことになりま
した。私の主張に共感してくださった、東京のデザイナーからでした。


日本パッケージデザイン協会という団体に属する正統派の方から、一緒に
仕事がしたいといってこられたのです。


当社デザイン室には私を含め、3名のデザイナーがいます。3名でいろいろ
な業種、商品、媒体のデザインをこなすには限界があります。


当然それぞれに向き、不向きがあって、おもて向きは何でもこなすといい
ながら、やはり中には不採用になったり、いつまでも決まらなかったりと
いうことがありました。


私は最近では、デザイン製作は外のスタッフを使うことが多くなりました。
ホームページでお客さまを集める方に専念したかったからです。


今現在、当社デザイン室の体制は、社内2名(私をのぞく)、社外にデザイ
ナー6名、イラステレーター2名、コピーライター1名、カメラマン3名の
スタッフをかかえるようになりました。


これら外部スタッフとの連絡はすべてメールです。打合せはメールと電話を
併用しています。先の東京のパッケージデザイナーともまだ逢ったことが
ありません。でもメールで仕事をお願いしています。


このような体制はインターネット環境がなければ考えられないことです。
またデザインが数年前に完全にデジタル化されたことがなければ実現しな
かったことです。


今では海外の実績もある一流のデザイナーから、コピーライター、カメラ
マンすべてがネットでつながり、デジタルデータでやりとりしています。


正統派のデザイナーの主張で正統派のクオリティのままで、ネット環境で
つながっている。このことを皆さまにお伝えしたかったのです。


このクオリティの高さを活用していただきたいのです。それも様々の移動
経費がかからない、格安のコストで。
ラベルの品質とは何か
これまで品質とは性能のことでした。

ラベルの場合、安定して正確に継続して製品に貼ることができること。
出荷してもいろいろな環境条件の中で、しっかりと表示機能と接着
機能を果たすこと。

この2点をクリアーしていればよかった。

抜き寸法誤差や印刷の仕上がりは、印刷機械の性能がよければ各社で
違いはなく、むしろ検査システムやデータ管理で維持される品質の
方に各社の優劣が出てしまう。

だから、ラベル1枚を目の前に置いて各社の品質を比較しても
ほとんど意味がなくなってきている。

見た目の品質に差がなければ、あとは価格の違いになって、安ければ
いいとなってしまいがちとなる。


ところが、ここでそのような選択をしてしまったラベルの購入者は
いつ品質異常が起きるか分からない不安をかかえることになる。

むしろ、単に1枚のラベルの価格というよりも、安定したラベルシステム
の単価が1枚のラベルの価格とみるべきではないでしょうか?

ラベル印刷業のクレームについて
今日は印刷業にはつきものの、「クレーム」についてちょっと変わった趣向
でお届けしたいと思います。


弊社は毎朝、営業部門と生産部門に分かれて朝礼を行っておりますが、今日
の朝礼は開発室スタッフのK君が自身のクレームをつけた経験を話題にして、
クレームを受ける側の対応について私見を話すという内容でした。


それが弊社の社内事情の一端を知っていただくのと、ラベル印刷業界でのク
レームの重大さを知っていただく機会になるのではと思い、お伝えさせてい
ただくことに致しました。


<ここから朝礼>

今週の社長の朝礼のテーマが、クレームについてでしたので、今日はクレー
ムについてお話したいと思います。



私はしばしばクレームをつけずにはいられない状況に遭遇します。
3つ例をあげたいと思います。

1つは某乳製品メーカーの粉末のクリーム(コーヒーに入れるやつです)を
購入し、最初に蓋を開ける際の話です。


その時の状況をご説明しますと、容器のガラスびんの口の部分が割れ、手に
刺さるとともに自分の手の回転運動によって傷口を自ら広げてしまい、血が
出ると同時に割れたビンの破片と粉末のクリームが飛び散った様子を呆然と
眺めているうちに痛みといっしょにやり場のない怒りがこみ上げてくるのを
感じました。


次は当社のすぐ横を走っている鉄道です。

おそらくみなさんは"慣れ"てしまって気が付かないのだと思われますが、私
はしばらく金沢を離れている期間がありましたので、会社の近くの踏み切り
が定期的な点検のために平日の朝通行止めになって、通勤するのに遠回りを
強いられることに疑問を抱いてしましました。

何故に平日の、しかも朝なのか。この通りの交通量を把握しているのだろう
か。

その疑問を持った瞬間、訴えることを決心していました。


3つめは自宅に電線を引き込むための鉄柱です。

我が家の前には電柱がなく、左右共に3軒ほど先に電柱が立っています。

電柱が近くにある家は電柱から直接電線を引き込むのですが、我が家の場合
は電柱から電線を引っ張ると隣の家の敷地に入らざるを得ないため家の前に
鉄柱を立てて、それを経由させています。

先日電線の点検の担当者が来て、この鉄柱は古いのでそろそろ新しいものに
交換する必要がありそうだという旨を伝えていきました。


その事務的な発言にまたしても腹が立ちました。

この鉄柱は我が家を建てた時に父親が立てたものです。

安いものではないのに関わらず、しかも同じ電力を同じ電力会社から購入し
ているのに鉄柱が必要でないお宅もあり不公平で、本来電力会社が負担すべ
きものではないのかと思いました。

現状は電力会社にこの鉄柱を貸しているようなもので、レンタル料をもらい
たいくらいだと感じました。


クレームは、明らかな品質異常のような状況ももちろんありますが、報告書
をあげる必要のないような苦情的なものも多くあり、お客様のクレームに至
るまでのボルテージが10に達した時にクレームが顕在化すると考えた場合、
ゼロはお客様が金沢シールに好意を持っていただいている状態です。


お客様の不満が少しづつ蓄積されていくことによってその数値が2とか3と
いった具合に増えてゆきます。

営業担当者は無意識のうちにお客様とのコミュニケーションをはかり、その
数値をゼロにリセットしています。

1回では無理でも何回かの訪問で限りなくその数値は小さくなってゆくはず
です。

お客様とコンタクトをとらなければ2や3といった数値はそのまま変動しま
せん。

クレーム勃発へのカウントダウンです。


報告書をあげる必要のないような苦情を解決する、あるいは解決できない場
合でもお客様の苦情を理解する態度が必要です。


不幸にしてクレームを発生させてしまった場合、先の3つの例はどうだった
かお話します。



1つめの粉末クリームは、クレーム担当者と思しき人物が同社の製品を手土
産に我が家を訪問して来ました。マニュアルどおりのお詫びとお土産で「こ
れで勘弁してくださいよ。」という感じでした。

私が本当に言いたかったのは安全な割れない容器にならないか、という要望
だったのですが、これにはほとんど触れることなくとりあえず容器は現状の
もの以外は難しいということと、この手土産で勘弁してほしい、という

納得のいかないクレーム対処でした。


この会社の作った製品では、この事故は減らないだろうと感じました。

おそらく今日もまたどこかで私と同じように手から出血し、粉末のクリーム
が飛び散った様子を呆然と眺めている人がいるのだろうし、未来永劫そんな
人はいなくならないのだと思いました。


鉄道会社は私が訴えた翌日には踏み切りにカウンターを持った人間を配置し、
交通量の把握を開始していました。それ以来、遠回りして通勤することは1
度もありません。

私の訴えは聞き届けられました!

クレーム処理としてはベストな結末です。


さて、電力会社ですが、やはりこちらも担当者の権限ではどうすることもで
きない話らしく、電柱が近いお宅はそれはそれで犬のオシッコとかお困りご
ともあるんですなど言い連ねて無理であることを主張しました。

仕方ないと思いあきらめたのですが、最後にその担当者にこう聞いてみまし
た。


「こんなこと言うのは私くらいのものでしょうが、あなたはどう思います?
おかしいと思いませんか?」


すると返ってきた言葉が「私も先日自宅を新築しましたが、お客様と同じ状
況だったため自費で鉄柱を立てました。 やはり自分で負担しなければなら
ないというのはお客様の言われるとおり私も釈然としないものがあります。」
と、電力会社の社員としてではなく同じ立場の消費者としての意見でした。


会社側から見れば褒められた対応ではないのかも知れませんが、訴えは叶わ
なかったものの私はこの言葉で満足しました。いつの日か私の願いが叶う日
がくる可能性があると感じました。


クレームの発生後、10のダメージを10のまま事務的に報告書をあげることは
簡単です。

しかしこれもまた営業担当者が無意識におこなっているのですが、10のダメ
ージを9にでも8にでも可能な限り軽減しようという行動をとっていますし、
そこが営業担当者の腕の見せ所であるのかも知れません。


お客様のクレームのボルテージをリセットすることと、クレーム発生後にダ
メージを軽減させる行動は決して別々のものではないかも知れませんが、と
にかく今無意識におこなっているこれらの行動をより意識しておこなうこと
で、クレームを未然に防ぐことができるのではないかと思います。


そしてその腕を磨いていくことが大切だと思います。


<朝礼ここまで>



さて、弊社で実際クレームが発生してのお客さまへの対応には大変なコスト
がかかってしまいます。
例えばラベル1枚10円として、ラベルが貼られた製品が1000円だとしたら、
ラベルの不良で弁償するのは基本的に10円ではなくて、1000円になります。

最近起こった事例でいえば、透明ラベルにオイル汚れが付着して納品し、そ
れが製品に貼られてしまい、その不良ロットをお客さま工場で分別廃棄する
作業に弊社から1週間数名の社員が通ったことがありました。

氏名(姓)さまの業界では、このようなクレーム対応をされていらっしゃる
のでしょうか?
もちろん事故のレベルになってしまえば社会的責任になってしまいますが、
ラベルが不良品だと製品まで不良品になるのは、あるいはラベル印刷業界特
有のことかもしれません。

とにかく弊社では、品質不良は命取りになる可能性を持っているので、まず
は品質を最優先と考えております。




株式会社金沢シール
マーケティング推進室 藤井真人



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